台風に備えて

近年、相次ぐ大規模台風・豪雨被害が各地で発生しており、発生・接近・上陸ともに、7月~10月にかけて最も多くなります。今年も、さっそく台風4号が明日(5日)の午前には九州に接近し上陸の恐れがあり、台風の速度も遅いことから、影響が長引く可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水などに警戒し、台風に備え早めの対策をお願いします。

※損害が発生するかもしれないではなく、発生する前提で対策を実施することが重要です!!

~台風に備えての緊急チェックシート~
・日頃からの建物チェック 
■屋根■
□ 瓦やスレートなど屋根材に隙間やズレが生じていないか?
□ 割れ、錆び、曲がり、めくれなどの破損個所がないか?
□ 強風時に屋根から風切り音が聞こえないか?
≪アドバイス≫
屋根材や施工の劣化など、詳細な点検を行う場合には工務店などの専門業者に依頼しましょう。老朽化が進んでいる場合の応急処置としては、専門業者に頼み、ネットや針金を張り巡らせたり、丸太をロープで固定してもらうなどの手段も効果があります。

■外壁・内壁■
□ モルタルにヒビ割れや欠落箇所がないか?
□ 目板に腐りねそり返り、止め釘の劣化などがないか?
□  内壁に雨がしみ出した跡がないか?
≪アドバイス≫
モルタルの軽微な亀裂にはコーキング材を注入し、また羽目板釘の劣化など
は、新しい釘を打ち直します。欠落などが激しい箇所は、ベニヤ板等で覆いますが、危険な作業は専門業者に依頼しましょう。

■建具その他■

□  雨戸や外装建具でガタつきや劣化の進んだ箇所がないか?
□  雨戸のない窓にはカーテンやブラインドがついているか?
□  門・塀などで倒壊のおそれのある部分がないか?
□  雨どいや側溝でつまっている箇所はないか?
□  固定用ワイヤーに断線や緩みがないか? ワイヤー固定部にサビ、釘の抜けなどないか?
≪アドバイス≫
枝葉が生い茂っている庭木は、
風をまともに受けやすく根こそぎ吹き飛ばされたり、折れて飛んだ枝木により家屋を破損するケースがあります。風が通り抜ける程度に枝葉は切り落とし、幹にはそえ木を施しましょう。

・風襲来が予想される場合の緊急対処チェック

□  ベランダや庭にある飛びそうなものは屋内に収納しておく。(物干し竿、植木鉢、ガーデニング用具、イス、テーブルなど)
□  雨戸のない窓ガラスにはビニールテープを貼り割れないように強化する。
□  割れたガラスの飛散防止のためカーテンやブラインドを閉める。
□  カーポートの基礎に不具合がないこと、屋根の固定が十分であることを確認する。
≪アドバイス≫
風の影響をいちばん受けにくい出口(できれば引き戸がよい)は塞がず避難用に
必ず確保しておきましょう。

・浸水の危険がある場合の処置
□  畳を上げて積み重ね、水に濡れて困るものはその上におく。
□  タンスの引き出しは抜いて高いところにおく。
□  押入の下段のものは上段に、2階があれば移動可能な家財なども2階へ移動させる。
□  持ち出し非常用品や避難用の服装を揃え、いつでも避難ができるように準備を整える。
□  電気やガスの遮断体制を整える。
□  自家用車はあらかじめ高所や立体駐車場などの安全な場所に移動させておく。

・日頃から準備しておくモノ
■緊急処置用用品■
□  大工道具
□  針金(直径1ミリ程度)
□  補強用木材(杉板・ベニア板)
□  幅の広いビニールテープ
□  大型のナイロンネット、金網
□  ガムテープ
□  ナイロンロープ
□  乾電池(ラジオ・懐中電灯用)
□ 釘(3~5寸)
□  ビニールシート
■襲来・避難に備えての用品■
□  携帯電話・携帯ラジオ
□  非常用の水・食料(2~3日分)
□  懐中電灯(一人に一本)
□  非常時の持ち出し品リスト
□  避難用服装(女性もズボン)
□  持ち出し用小型ナップザック
□  手袋・運動靴(長靴は不向き)
□  その他(タオル・杖、その代用品)

 

 

 

 

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